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ナラティブに語ること

3/6(日)に、ブリーフ・セラピー研究会と日本ソリューショントーク協会の共催で、野口裕二先生をお招きしてナラティブ・アプローチの入門講座が開催されました。

何を理解したか、何を学んだかと言われると、ナラティブ・アプローチほど説明が難しいものはないかもしれません。

というのも、私たちが普段、他者に説明し、理解されようと願うことは、「セオリー」であって、「ナラティブ」を「セオリー」で語ることが奇妙な試みだからかもしれません。

ナラティブをセオリーで理解しようとすることに無理があるからかもしれません。

ナラティブ・アプローチは、「ナラティブ」に語ることでしか伝わっていかないだろうと感じました。

今、私の本棚を見渡してみました。

ある種類の本、例えばダイアログ系とでもいいますか、「U理論」「シンクロ二シティ」「リーダーシップとニューサイエンス」には事例が豊富に掲載されています。

事例や短い物語で伝えたいことを伝える。これがナラティブということじゃないだろうか。

このことは、昨年招聘したファシリテーションのトレーニングプログラム「Art of Hsoting」でも感じました。

参者が疑問を提示すると、ホスト側が「ちょうどわかりやすい事例を持っていますので、事例で説明してもよろしいでしょうか」と話されることが多くありました。

伝えたい重要なことは、物語かメタファーで話されていました。


ナラティブは、ナラティブでしか伝えようのないものをナラティブに伝えてこそナラティブだと思います。


さて、当日のメモを読み返して、気になった言葉を以下に並べてみました。

o 起こった出来事を時間軸上に並べたものがナラティブ。その中にストーリーがある。

o ナラティブは個別的、意外性。

o セオリーは、要素間の一般的関係を示すもの。一般的、法則性

o 現実はナラティブとセオリーの組み合わせとして成り立っている。

o ナラティブは現象を要素に分解するのではなく、物語のからまりあいとして理解する。

o ナラティブは、 問題を内在化する言説(セオリー)の支配から脱出することを助ける。

o 原因探しから新しい現実を作りだすのに物語(ナラティブ)が機能する。

o お決まりの人生物語でなく、自分固有の人生物語をプロデュースすることが求められる時代、しかも、その作業に終りはない。

o ひとは「物語」を生きる存在である。

o「物語」が見えない時、人は苦しみ、方向感覚を失う。

o「物語」によって人は希望を見出し、「物語」によって人は鼓舞される。

o 組織もまた固有の「物語」を持つ。

o「個人の物語」と「組織の物語」がシンクロすると大きな力を発揮する。

o システムが良くなっても組織が良くなっていかないとしたら、それはナラティブが欠けているからか?

o 人の物語を聞くと、「そういえば・・・・」と忘れていたことを思い出させてくれる。それは生きる力を広げてくれる。それがナラティブの力。

o 自分の一番大事なことを誰かに伝えようとしたら、それはどんな物語になるか?

o 人をみるときに物語としての違いをみるとどうだろうか?


演習では、4,5人のグループに別れ、以下のテーマでひとりひとりの物語を語り合いました。


    「今、自分の職場でよく語られる物語はどういう物語か?」

これは不思議な時間でした。

いろいろな会社のいろいろな話を聞くことはあるのですが、

「物語」に意識を向けたからか、とてもそれぞれ引き込まれる内容でした。

人間ドラマがそこにあり、さまざまな人の人生がそこにありました。

だれもがかけがえのない人生という時を過ごしていることを感じました。


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by hangloose | 2011-03-12 23:10 | ブリーフ・セラピー
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