ブリーフ・セラピー研究会とソリューション・トーク協会の共催で本日行われた
小森泰永先生の「ナラティブ・セラピー」講演を聴きに行った。
先生のお話は2度目。
前回は、マイケル・ホワイトが亡くなられてそれほど月日が経っていないころだったか。
マイケル・ホワイトへの追悼文のコピーを配布してくださった記憶がある。
また、その味わい深い追悼文を何回も読み返した記憶がある。
その追悼文の中で小森先生は「アフォーダンス afordance」という言葉を使っていて、
認知科学や情報科学の分野では聞き慣れた言葉だったのに、小森先生からこの言葉が出てきていることに驚き、また嬉しくもあった。
セラピストもまた、クライアントさんの人生をどうアフォードしていけば良いのか、が常に問われていることだろう。
「どうして私は飽き性なんでしょうか?」とのコメントから始まった講演ですが、
このように先生特有のウイットとユーモアに優しく包まれた空間でした。
1990年にMRIに行ってからもう20年。
ずっと、ナラティブ・セラピーの世界を探求されている。
飽きっぽいわけがないですよね。
私のノートのメモを整理してみる。
小森先生の言葉を正確に書き写したわけではないので、ご注意ください。
・ナラティブ・セラピーは、新しく生まれてきたものをどう共有するか、その技法。
・クライアントさんは、心が病んでいるという前提(枠組み)で見てしまう。
そこをはずしていこう。
・ナラティブは、askingが主。傾聴 listning傾聴が主ではない、
・ヒエラルキーを外して話しをするのが大事ではないか。
・面接の中にあるヒエラルキーに気づく。
・社会の中でのマージナリティ。いつ自分も加害者側にいくかもしれない。
・ソリューショニスト、ブリーフセラピストはミニマリスト、ナラティブは厚い。人生を語る
ソリューショニストっていないですよね。
・リメンバリング
・良循環を保護する技術。
・このことを聞いて驚かない人はいますか?
・ストーリを共有してくれる人を招いていく。
・欧米では、一定期間内に別れた人(死別、離婚etc)を忘れることが出来るのが大人だとの認識がある。
・日本では、忘れない、思い出すことに価値が置かれる。
・手紙の書き方、コメントの仕方
・他人が見ても嫌と思われない手紙にする。
・周りへの影響を考えながら手紙を書く。
・常に誰かが聞いているかのように話す。
・他に時間感覚についての考察をお聞きできた。
・次回も楽しみです。
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