9/30のCoaching2007の分科会でのこと。
パネリストの方々がコーチングの成果を語り出す。
ある人は、その成果を数字で示し、
ある人は、その成果を上司の視点から出来るだけ客観的に語る。
その人は、部下がコーチングでどのように変わっていったかを
物語で示した。
その物語は、そこにいた人の心を強く打ったと思う。
少なくとも私の心には、響くものであったし、心揺さぶられる自分をそのとき感じていた。
それは、どんなに驚くような数字を示されても感じないもの。
それは、どんなに合理的で整合性のある話をされても感じないもの。
今、改めて自分の心がどこに反応したかと思う。
その物語が私に提示したメッセージは何であったかと思う。
今までの自分を変えようと決意した人の美しさであったり
そんな彼をコーチとして接する彼の真摯な態度がもたらす清らかさ
であったかもしれない。
なぜだろう。
当たり前のようで、不思議だけど。
物語は多くのことを語る。
これまでの自分を作ってきた支配的な物語(ブリーフセラピーで言うドミナントストーリー)が
新たな物語(オルタナティブストーリー)に書き換えられていく時に
人の持つ強さ、可能性に心を打たれる。
物語を作る
ということがしばらくキーワードになりそうだ。